落合陽一さんは世界中から認められ『天才』と言われています。

よくBBC(英国放送協会)とかCNN、フランス国営放送が取材に来ます。
ただ、イメージ先行で「何が凄いのか」、「なぜ天才と言われるのか」いまいちわかりません。
- 凄いって言われてるけど何が凄いか、今一わからない
- 話が理解不能って言われているけどなんで??
- なぜ天才と言われているの
そんな疑問が解決します。
6分ほどで日本のホープ落合陽一さんがわかります、ぜひ最後までおつきあいください。
落合陽一は何が凄いのか
凄すぎるせいで、その凄さを語るのも難しいのですが、なるべくわかりやすく列挙してみました。
何をしている人なの?
メディアアーティストです。

いろいろやっているけど、基本的には広義のメディアアートを愛する33歳です。
メディアアートとは、表現する媒体を含めて、表現を模索する芸術です。
「表現できるカンバスをテクノロジーによって広げていくこと」などとも言われます。
例えば、こんなのです。

※玉は浮いています。
『現代の魔法使い』と呼ばれている(ホリエモン命名)
2014年頃に「シャボン玉ディスプレイ」や「超音波ホログラムの音響浮揚」などまるで魔法に見える技術を操っていることから『現代の魔法使い』とホリエモンに命名されます。
こちらの動画がメディアアーティスト落合陽一の作品がコンパクトにまとめられていて見やすいです。
受賞歴・経歴が凄い
- ノーベル賞受賞者と肩を並べる
2015年、ワールドテクノロジーアワード(ITハード部門)受賞。
日本人としては青色発光ダイオードで2014年にノーベル賞を受賞した中村 修二さん以来2人目。 - 大学時代に総務省から「スーパークリエータ/天才プログラマー認定」
2010年7月経済産業省の外郭団体である情報処理推進機構、「IPA」が推進する天才プログラム認定を受ける。
要は国に天才と認められ資金などの援助が受けられます。 - 東京大学の博士課程を初の短縮終了(2015年)
学際情報学府としては史上初の短縮終了となります。 - 欧州最大のVRの祭典Laval VirtualよりLaval Virtual Awardを2014年から2017年まで3年連続4回受賞
世界のメディアに取り上げられている
その作品や活動・論文が世界中100以上の有名新聞,雑誌,テレビ,Webメディアに取り上げられています。
BBC, CNN, CNBC, Discovery, AP, ロイター, デイリーメール紙,テレグラフ紙,ロシア国営放送,フランス国営放送などなど
筑波大学の准教授で研究室を持っている
筑波大の准教授で、2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教 デジタルネイチャー研究室主宰しています。
また、2017年より2019年まで筑波大学学長補佐も務めていました。
2020年6月、デジタルネイチャー開発研究センター、センター長に就任しています。
ベンチャー企業のCEOも務める
主に大学の研究室と企業を結び付け社会実装(世に広める、販売する)するために、自らベンチャー企業を立上げています。
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の代表取締役です。
介護で使用する自動運転車いす、最新技術をゲームに応用など、大学発の最新技術を社会に発信する役割を担っています。
国のプロジェクトにも参画
- 人機一体による身体的・能力的困難の超克を目指す「xDiversity(クロス・ダイバーシティ)」プロジェクトの研究代表者
- 「五体不満足」の乙武さんが義足による二足歩行にチャレンジする「OTOTAKE PROJECT」が有名
- ダボス会議よりGlobal Shapers選出
ダボス会議:毎年、世界を代表する政治家や実業家が一堂に会し、世界経済や環境問題など幅広いテーマで討議する会議。
世界に強い影響力を持つ。日本からも首相や著名な経済学者などが参加。 - 2025年の大阪・関西万博のプロデューサーに就任
日本のメディアにも多数出演

2015年頃よりテレビを始めとする多数のメディアに出演しています。
超多忙なはずですが、露出は多めです。
- 日本テレビnews zero:コメンテーター
- 日本テレビサンデージャポン:コメンテーター(不定期)
- ライブ動画番組「WEEKLY OCHIAI」:基本有料
- ブログ(note)年間200本以上:落合陽一の見ている風景と考えていること
- 本を年1~2冊出版
- その他テレビ番組多数出演
2016年07月23日 有吉反省会
2017年11月19日 情熱大陸
2018年06月09日 夢の鍵
本人曰く、メディア出演に経済的メリットはなく、社会科見学と趣味で出ています。
ただ、2019年のnoteでは次のように語っており、特にテレビで常に見られる期間は長くは続かないかもしれません。

「収入源としてメディアに出続けるための人々」と語り合っても意味も何もないし,社会科見学的価値が薄くなってきたのかもしれない。
さらなる詳細
お腹いっぱいでしょうか。これでも頑張って簡略化し、まとめています。
受賞歴や活動を挙げたらきりがないほど多方面で活躍しています。
さらに詳細に知りたい方は、ご本人のnote(無料)がありますのでそちらをご覧ください。かなりのボリュームです。
話が理解不能って言われているけどなんで?

これだけの実績のある人なのですが、時々「話がわからない」と言われています。
最大の理由は、会話の中で「前提知識の説明をしない」ことです。
しばしば会話の相手は置き去りにされ議論が進みます。
この点については、ニッポン放送 NEWS ONLINEの記事「オリラジ中田が語る、メディアアーティスト落合陽一の魅力」のエピソードがわかりやすいです。
それは次のようなエピソードです。
中田敦彦「WEEKLY OCHIAI」出演エピソード
中田敦彦さんは、「WEEKLY OCHIAI」という落合さんの動画番組にゲスト出演。
テーマは「お笑いをアップデートする」で、中田さん熱弁をふるっていました。

お笑い芸人かどうかっていう議論ってもういらなくないすか? 例えばとんねるずさんが歌をやっていたりもするしさ。
俺らに始まったことでもないし。それから(私が)アパレルやるって言ったって、アパレルを作ってる芸人さんはいっぱいいるわけで。
すると突然質問が入ります。

桂三度さんについてどう思われます?

?????
ピタッと会話が止まりました。よくよく聞いてみると
「中田さんは今まで話を聞いているとキャリア変遷っていうものに価値を見い出したり面白さを見い出したりしているけど、そういう意味でいうと、放送作家⇒ピン芸人(世界のナベアツ)⇒落語家とキャリアを変えている、桂三度さんのことはどう思いますか?」
って質問でした。

普通ね、俺だったらそう質問するのよ。
その前提の説明を全省きすんの。ここがムチャクチャおもろいです。
なぜ前提知識の話をしないのか?
ひとつは、頭が良すぎて、(悪意なく)その前提知識を知らないことが信じられないのです。
おそらく自身の頭の中ではその話題についの議論が何回も何回もされているので、そもそもの前提を知らないなんて思いが及ばないのでしょう。
2つ目の理由は、その生い立ちにあります。
父・落合信彦さんは、相手が子供でも同じレベルを求めて会話をしました。

「小泉」についてどう思う?
親子の会話でも、けちょん・けちょんに論破されるのだとか。
そのような家庭環境から議論するときは、徹底的に調べて前提知識をいれて臨むようになったそうです。
だから(おそらく無意識に)相手にも「それ」を求めているのです。
3つ目の理由としては、教育者として「すべてを指示しない」ことを心掛けていることも影響しています。

大学は指示が丁寧ではない、自分で考えて見させるためにわざと変化球を投げて丁寧に説明していないことが多い。社会だったら早く進めるために、なるべくわかりやすく支持するし、最短距離を目指す。
大学はフェアで相手の考える力を馬鹿にしない。なめてない。
「何言ってるかわからない」とあちこちで言われるからでしょうか、noteに怒りの投稿をしていました。

天才ゆえの悩みですね。
落合陽一はなぜ天才と呼ばれるのか

天才と呼ばれるためには次の3つの条件が必要と考えます。
- 圧倒的実績・凄さ
- 話が難解
- 奇行(行動が理解不能)
③奇行については、「落合陽一の伝説 |カレーにストロー、偏差値99、超音波が見える、カップ麺にお湯入れない」でまとめていますのでここでは深堀しませんが、ユニークな行動でも有名です。

カップラーメンとコーヒー豆はお湯を入れないで「かじる」のがいい
落合陽一さんは前項目で挙げた「圧倒的実績・凄さ」「話が難解」に加えて、「奇行」も兼ね備えており、『天才』との評価を決定的なものとしているのです。
ただ、そうはいっても一番重要なのは、「①圧倒的実績・凄さ」になります。
最後に落合陽一の凄さをまとめて終わりたいと思います。
落合陽一の凄さのまとめ
ずばり「高レベルの多様性を持っている」ことです。
アート × テクノロジー × 教育 × 実業家 × メディア出演×未来
芸術的才能とあくなき探求心合わせもつ研究者であり、将来の投資として教育の重要性を認識し、実業家としてどのように社会に広め・同時に利益を生み出すかを考えられる。
さらに、父親譲りの強烈なタレント性をもち、メディアを通して発信することにも熱心で、幅広い知識から日本だけでなく世界が向かうべき未来についてのビジョンも持っている。
さらにさらに、それを1日3時間睡眠、起きている時はほぼ仕事という圧倒的作業量で実行している。
結局長くなってしまうのですが、この「単品でも凄い才能が同居している」ことが落合陽一の凄さであり、人は「天才」と呼ばずにはいられないのです。
そりゃ、国もほっとかないです。
ホリエモンは様々なスキルを組み合わせることの優位性を次のように説明しています。

100万に1人の人材を目指すべきだ。
ただ、1つの分野で100万人に1人の人材になるのはオリンピック級で難しいけれど、100人に1人の人間になら努力すればなれる。
これを3つの分野でもてば、100×100×100で100万人に1人の人材になれるチャンスが誰にでもある
落合さんは1つ1つが100万人に1人くらいのスキルですので、もはや計算できませんね。
ただ本人にはその自覚がないようです。
Twitterでは次のようにつぶやいていました。
メディアに出ると「天才科学者」と書かれるけど,才能云々より労働時間で乗り切ってる派なので「鉄人研究者/アーティスト」と言っていただけると自己認識と合致するんだよな
— 落合陽一/Dr.YoichiOchiai (@ochyai) 2017年3月19日
この「これだけ実績があって何言ってるの?」って感じは間違いなく天才のそれですね。
この天才の生い立ちに興味がでた方は次の記事でまとめていますのでどうぞ。
また、天才を育てる落合家の教育についても次の記事で言及しています。親御さん必見の内容となっております。