落合陽一を育てた天才教育【子供扱いしない、自由、褒める】落合信彦の名言

天才・落合陽一はどのように育てられたのでしょうか。

落合信彦
落合信彦

いいか、陽一。猛烈に嫌われるか好かれる。
その両方を持った人間になれ。それ以外は薄っぺらい

落合家の教育方針をまとめると次の3つになります。

①子供扱いしない
②自由環境を与え、やりたいようにやらせる
③褒める

目まぐるしく変化している現代で、ひときわ輝いている天才・落合陽一への教育から、現代で本当に必要な教育が見えてきます。

陽一少年
陽一少年

保育園の給食が嫌いで、昼は家に帰って食べてました。

本記事の内容
  • 天才と言われる落合陽一はどのように育ったのか?
  • 落合信彦が息子に送った強烈な名言の数々
  • 落合家の教育は話題のモンテッソーリ教育?
  • 落合陽一の子供への教育方針から見える最後のピース

7分ほどの内容です、ぜひ最後までお付き合いください。

参考 絶対肯定の子育て 世に名を成す人は、親がすごい

落合家の教育①『子ども扱いしない』

落合家の教育①『子ども扱いしない』

はじめに ― 落合家の家庭環境

国際ジャーナリストの父・落合信彦さんだけでなく、母親も衛星放送会社で社長兼音楽プロデューサーで超多忙なため、ほとんど家にいませんでした。

そのため陽一少年は、同居している祖父と祖母に面倒を見てもらいます。

ただ、週に1回は家族3人で食事し、少ないながらも濃密な家族の時間を過ごしていたそうです。

父親・落合信彦は家でも『落合信彦』

父親・落合信彦さんは、子供を子ども扱いしない人でした。

「最近学校どうだ」とか普通の親子の会話はなく、「阿部についてどう思う?」「小泉についてどう思う?」「世界はどうなると思うと」など時事的な話題が多かったそうです。

そこから議論に発展することも多く、油断しているとけちょん・けちょんに論破されます。

その為、議論をするときは揚げ足をとられないように事前に徹底的に調べ臨むようになりました。

落合信彦
落合信彦

俺はニーチェを読んでないやつとはしゃべれない

陽一さんは小学生の時にこのセリフを言われ、ニーチェとかデカルトを読んでいました。

ただ、その時は読んでも全然意味が分かりませんでしたが、覚えたりしていたそうです。

中学生になるとだんだん理解できるようになり、その哲学世界にひかれていきました。

今ではニーチェが好きで愛読してるそうです。

父・落合信彦の名言

このように親子の会話の機会は少なかったのですが、強烈なキラーフレーズを贈られています。

ただ、言葉の意味するところをほとんど説明せず、一種のなぞかけのような形でしたが、落合少年はそれを自分で咀嚼し自分のものにしていきました。

  • 牙を研げ
    事あるごとに「陽一、牙を研げ」と言われた。
  • 大した命じゃないんだ、死ぬまでやれ
    父親に小さいころから言われてきて、印象的だった言葉。世界には代えが利かない人材なんていないってことです。
  • なぜ自分の首に、首輪をつけようとするんだ
    有名私立高校を受験することを聞くとこう語った。オオカミは自分の首が傷ついても、首輪を引きちぎるんだ。
  • 卑屈に斜に構えて批判した気になるな
    自分自身でやってみることが重要で、斜に構えて批判した気になることほど格好悪いものはないという意味
  • 信仰は命より重いんだ
    最初は意味が分からなかったが、企業は一般的に人間より寿命が短い、国は少し長い、宗教つまり信仰はもっと長い。
    自分が何を信仰するかを決めそれに従えとの意味と解釈し考え、落合陽一は大学で「科学を信仰する」と決めた。

英語で会話

両親は外国での生活が長く、陽一さんが小さい頃から英語で話していました。

家族の会話は英語がメイン、親からは英語でしかメールをもらったことがないとか。

外国人と触れ合う機会も多く、自然と多言語で話す感覚が身に付きました。

複数の言語取得が深く考えることに役立つ

落合陽一
落合陽一

言語が2~3個わかると考える時に役立つ。私は、英語にして、ラテン語にしてから考えるようにしている。

落合さんは度々このように語り、複数の言語を取得することの重要性を説いています。

漢字の意味を調べるときも、漢和辞典を引かないで中国語の辞典で調べるそうです。

それにより、中国語でのこういう意味であったものが、今の日本ではこのように使われているという事がわかり、理解が深まるのだとか。

欲しいものはプレゼンする

落合家には、自分の欲しいものをきちんとプレゼンし、それが認められれば買ってもらえるとのルールがあったそうです。

一般家庭で、お父さんが欲しいものを奥さんい説明するのと一緒ですね。

必要性が認められれば買ってもらえます。

8歳(小学校3年)の時には、Windows95が発売されコンピューターに興味を持った落合少年が、文系ばかりで全くパソコンに理解がない家の人に「これからはコンピュータの時代だ」などと必要性を説明し、40万もするパソコンを買ってもらいました。

陽一さんも当時を振り返り「今自分が子供に言われても躊躇してしまいそう」と言っており、おじいさんの太っ腹ぶりが際立ちますね。

ただ、現物支給が基本で高額のお小遣いをもらった記憶は一度もないそうです。

解決力のある子供に

このように子供らしからぬ扱いを受けた、陽一少年は大人に甘えるのでなく何事も自分で考え、工夫して解決する力を育んでいったのです。

小さいころから図鑑や辞書が大好きでわからない単語が出てきたらとりあえず辞書を引くという子だったそうです。

大きくなってからも「議論する前に徹底的に調べる」習慣は続きました。

落合家の教育②『環境を与え、やりたいようにやらせる』

落合家の天才教育と落合信彦の名言【子ども扱いしない、環境、褒める】

2つ目の特徴が、強制するのではなく自由にさせることです。

なんでも分解

3~4歳のころにドライバーを手に入れた陽一少年は、「分解」にハマります。

家にある、あらゆるものをバラバラに分解するのが大好きでした。

家の人はそんな落合少年の冒険を止めませんでした。

  • 電卓:
    緑色の基盤からたくさんの配線が伸びているICチップが生物的な板に見えて興奮
  • 電話機:
    ものすごい複雑と期待したが、意外と単純なつくりでがっかり

家にある4台の電話をすべて分解してしまい、電話がつながらなくなったときは、さすがに少し怒られたそうです。

シーフードピラフしか食べない

幼稚園時代、シーフードピラフが大好きでお昼は毎日シーフードピラフでした。

幼稚園には給食がありましたが、なんと、幼稚園の給食が好きではなく、毎日祖母がお昼に幼稚園まで迎えに来てシーフードピラフを食べさせに連れて帰ってくれたそうです。。

落合陽一
落合陽一

無理強いしないで、尊重して好きなようにさせてくれたことに感謝しています。

興味があることは何でもやらせる

幼稚園の時からたくさんの習い事をしていて、午前中は幼稚園や小学校に行き、午後は興味のある習い事をする生活でした。

  • 月曜:ピアノと音楽(家族の知り合いのピアニストが自宅に来てくれる)
  • 火曜:算数と理科(東大大学院生が自宅に来てくれる)
  • 水曜:空手教室・体操教室
  • 木曜:実験教室
  • 金曜:絵画(隣人住んでいた画家に教わる)
  • 土曜:公文式(生徒の力に合わせる個別指導が気に入った)

ハードスケジュールでしたが、親から強制されたものはひとつもなく、すべて自分からやりたいと言い出した事です。

音楽や絵画の家庭教師とは「こういう風にしたらもっと楽しいんじゃない」などの遊び感覚で楽しみながら教わっていました。

落合陽一さんは理系の研究者とのイメージがありますが、幼少からやっている空手の有段者(2段)で、フィジカルも強いのです。

このように様々な分野の刺激を受けて育ちました。

落合家を訪れる奇妙な人々

刺激と言えば落合家を訪れる人々は個性的な人ばかりでした。

学校から帰ると、よく世間でも名の知れた“変わった人たち”が父・信彦さんに会いに家に来ていたそうです。

  • 何をしているか聞くと「普段はサグラダ・ファミリアを造っているよ」と言う外尾さん(彫刻家の外尾悦郎氏)
  • 不良を自称する角川春樹さん
  • 「靴下をはかないあの人は誰?」と父に聞いたら、有名建築家の黒川紀章さんだった
  • どこかの空軍の人やスパイみたいに怪しげな人
  • イスラエルやアメリカや中国からの要人

また、母親が音楽系の仕事をしていた関係で、家の電話をとると小澤征爾で凄い焦ったそうです。「なんか声のいい外国人だな」と思って電話をつないだら3大テノールのドミンゴとかバヴァロッティだと後から知ったこともあったとか。。。

落合陽一
落合陽一

刺激的で面白過ぎました。
文化的資本の蓄積を僕はフルに生かして生きていますね。そこはマジで感謝しています。

落合家の教育③褒める

前提での書きましたが、家に祖父と祖母はいましたが、父だけでなく母も多忙で帰宅はいつも陽一少年が寝るころでした。

ただ、数は少ない団欒のときには、母親からも愛情のある言葉をかけられていたから、寂しい思いをした記憶はないそうです。

お母さん
お母さん

あなたなら絶対できるわ。自信をもって

試験前にはこのように励まされました。

このエピソードは、「絶対肯定の子育て 世に名を成す人は、親がすごい」という本で紹介されているもので、この本では優れた起業家や偉人に逸話には「褒められて育てられた」との逸話が多く書かれています。

  • 孫正義:父は「天才正義!」と言い続けた
  • GMOインターネット熊谷正寿:祖母「あなたは特別な子なのよ」
  • ネクスト・井上高志:「世界中の人があなたの敵になっても、母さんはいつも味方よ」

特に孫家では、父親の教育方針は褒めて褒めて褒めまくる事だったそうです。その結果、孫正義だけでなくガンホーの孫泰藏も輩出しています。

同じ家からたまたまとは考え辛く、やはり「褒める教育・信頼するする教育」は大事なのだと感じられます。


一般的に褒めると「自己肯定感が生まれる」「自主性が育つ」と言われています。

このように直接褒めるだけでなく、陽一少年は大人と同様に意見が尊重され、危険がない範囲でやりたいように行動できました。

それにより、自分でやりたい事を見つけ、その解決方法を自分で考え実行し、モノにしていく力が育まれていったのです。

独創性の高い子に

独創性の高い子に育ち周囲と若干の軋轢はあったようですが、それを暖かく見守る懐の深さが落合家にはありました。

幼稚園のころから、周囲の子に合わせたり、みんなと同じことをしたいという意識があまりなかったようです。

みんながドラゴンボールごっこをしていても、自分は暴れん将軍ごっこがしたいと主張し、だれもやってくれなくて自分一人で遊んでいたとか。

陽一少年
陽一少年

俺が松平健の役をやるから、だれかじいの役をやってくれ

また、有名小学校の入試の際に、そういう雰囲気がいやで入試を脱走して出てきたということが2回あったとか。。。。。

落合家の教育はモンテッソーリ教育?

育った人物に偉人が多いことから話題のモンテッソーリ教育法、そうそうたるメンバーが並んでいます。

モンテッソーリ教育法を受けた有名人

ビル・ゲイツ(Microsoft創業者)
バラク・オバマ(アメリカ大統領)
ジェフ・ベゾス (Amazon.com創立者)
ラリー・ペイジ (Google創立者)
藤井聡太 (将棋棋士)

簡単に言うと、

「子どもたちは生まれながらにして知ることを強く求めているもので、思慮深く用意された支援的な学習環境の中であれば、自発的に学び始める力を持っている」

という考えをベースに行う教育法です。

以下は、中田さんのユーチューブ大学の動画「【育児と教育①】子供の身体と才能を育てるモンテッソーリ教育」を元にモンテッソーリ教育をまとめたものです。

  • 学力(問題解決力):見守るって承認する
    子供に考えさせる。自分で解決するの見守り、親は褒める。見本を見せるのはいいが親が答えを教えるのはダメ。
  • 感性:体験させる
    芸術・音楽・運動など小さいころから様々な体験をさせることで感性を育む
  • 社会性:混ぜる
    同年代だけでなく様々な年齢、様々な国籍など多様な人間の集団に入れることで社会性は育つ

どうでしょうか、落合家の突き放し形で多様な環境(習い事や英語、偉人)を与える教育法と似ている部分が多いですよね。

落合家の教育法の正しさの裏付けともいえるのではないでしょうか。

落合陽一の息子への教育方針から見える『最後のピース』

落合陽一さんは2016年10月に結婚されていて、2児の父です。

インスタに息子の写真をよく挙げていて子煩悩な様子がうかがえます。

著書「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書」やインタビューなどで、自分の子育ての方針について次のように語っています。

落合陽一
落合陽一

子育てで大事にしているには佇まい。

日常のあらゆる場面で、「自分にはやるべきことがある」という思考に基づいて行動できるかどうか。

安定感があるとか、優れた集中力、やるべきことをやっている雰囲気が常に漂っているオーラ・所作。

佇まいを親が日ごろから子供に見せていれば、子供はそこから言葉で伝えれる以上に多くのことを学んでくれる。

そうなのです、親の佇まいが大事なのです。

子供に望んでいるような子に育ってほしいと願うならば、親は見本を示してあげられる存在であるべき。

一番身近な親や家族が自らの行動で道を指示してあげられる事が大事なことなのです。

その点、落合家はご両親ともに自分の信念に向かって活動し続けていて、用意遺産は「多忙でなかなか会えませんでしたが、子供ながらに両親が真摯に仕事に向き合う姿を見て、誇らしく感じていた」と語っています。

また、陽一さん本人も誰よりもその所作を磨き続けている存在で、これからお子さんの手本となっていくことでしょう。

続けてこのようにも言っています。

落合陽一
落合陽一

子供に「あれしないさい、こうしたほうがいい」の強要はしない。

嫌がることは無理強いしない。なるべく本人の意図をくむ。「普通はこうだからこうしなさい」「他の家もこうだからこうしなきゃダメ」ということは絶対言わないようにしている

ちなみに、元祖天才ホリエモンも常々言っています。

ホリエモン
ホリエモン

なぜ人は親になった途端、急に、あんなに偉そうになるんだ?

子供を子共扱いしないで平等に考えたら、自分ができないことを強要するのはおかしいですよね。

子供に片付けなさいというけど、自分ができてますか。

ゴロゴロするなと言いつつ、自分はソファーに寝転んでテレビばかり見てませんか。

宿題しなさいというけど、自分は仕事以外で本読んだり自己啓発的活動をしていますか。

耳が痛い話ですが、もしそこにギャップがあるのであれば、まずは親が変わらないと子供は変われないのです。

逆に親が変われないのであれば、子供にも急な変化を要求するのは酷な事。

そう考えると子供への接し方も「自分を棚に上げて、子供を怒鳴り散らす」から変わってくるのではないでしょうか。

全ての教育は洗脳である

ホリエモンの現在の教育に対する意見はかなり辛辣です。

教育に関する本のタイトルが「すべての教育は「洗脳」である」です。

堀江さんは、現在の大半の会社員は学校教育の洗脳が解けていないと話しています。

ホリエモン本の中でも1、2を争う名作だと思いますのでぜひチェックしてみてください。

次の記事で簡単に内容に触れています。

まとめ

落合家の天才教育、まとめると次のようになります。

  • 子ども扱いしない
  • 環境を与え、やりたいようにやらせる
  • 褒める
  • 家族の佇まいを見せる

私も人の親として、この記事を作成するために調べて分かった事には考えさせられました。

芸術家の友達や常に英語を話すなどは、すぐには出来ませんが、子供にはなるべくいろいろな経験をさせてあげたいと感じました。

そして、これまでも心掛けてきましたが「子供を一人の人間として尊敬して付き合う」ことの大事さを再認識し、「子供の手本となるような生き方ができているか」を自分に問い続けていきたいと思いを新たにしました。

落合信彦
落合信彦

牙を研げ!

参考情報

本記事作成にあたり「絶対肯定の子育て 世に名を成す人は、親がすごい」を参考にさせていただきました。

落合さんの他にも著名な方の幼少期の「肯定エピソード」が書かれていて、親御さん必読の内容となっています。

この本を読むと子供に優しくなれます。

本記事は、落合陽一さんが受けた教育についてまとめていますが、その教育を受けてどのように育ったかは、次の記事でまとめていますので、そちらもチェックしてみてください。

天才ゆえの変人エピソードを知りたい方は次の記事をどうぞ。

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