ソフトバンク・ビジョン・ファンドって何?【大損したって聞くけど大丈夫?】

ソフトバンクビジョンファンドって何?孫正義

「ベンチャーキャピタル業界の革命」

「孫正義の大失敗」

何かと話題のソフトバンク・ビジョン・ファンド、基本から最新状況までまとめました。

本記事の内容
  • ソフトバンク・ビジョン・ファンドって何してるの?
  • 誰が出資しているのか
  • どこに投資しているの?
  • 大損したって聞くけど運用成績は大丈夫?
  • ソフトバンク・ビジョン・ファンドの成功は日本の希望になる

ソフトバンク・ビジョン・ファンドって何してるの?

ソフトバンク・ビジョン・ファンドって何してるの?

昔から孫さんは、有望そうなベンチャーを見つけると、小規模の会社にはあり得ない金額を投資してきました。

ベンチャー投資なので、ほぼ失敗するのですが、Yahooやアリババなどを見出し、大きな利益をソフトバンクにもたらしています。

簡単に言えば「それ」を戦略的に地球規模でやっている恐ろしいファンドがソフトバンク・ビジョン・ファンド。

まだ規模が小さいが有望そうな企業、巨額を投資(例えば100名程度の会社に500億)しているのです。

誰が出資しているのか

ソフトバンク・ビジョン・ファンドとは、2017年に孫正義とサウジのムハンマド副皇太子らによって2017年5月20日発足した投資ファンドです。

ソフトバンクグループが「通信事業会社」から「投資会社」に変換する大きなキッカケとなった事業になります。

その規模は10兆円と超大型で、出資者には、ムハンマド副皇太子のPIF(450億ドル)、ソフトバンク(250億ドル)、ムバダラ開発公社(100~150億ドル)の他、アップル(10億ドル)などが名を連ねます。

ムバダラ開発公社もアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ政府100%出資の投資会社なので、主な出資者は、「中東の国」と「ソフトバンク」という図式です。

簡単に言うと、「世界の環境保護の流れもあり石油依存を脱却したい中東の国々が、孫正義にお金を預けた」のです。

どこに投資しているの?

上の図は、ソフトバンク全体の資産をあらわした図になります。

ソフトバンク全体としては、GAFAMなどのアメリカの巨人やアリババなどの中国の巨大企業にも投資していますが、ビジョンファンドの対象企業は主にベンチャー企業です。

そのターゲットは地球中のIT企業になります。

参考:2021年3月期 第2四半期決算資料

その中で力を入れているのがAIへの投資。

「AIを制するものが未来を制す」

とうたい、投資した企業の大化けを予想しています。

ただ、ベンチャー全てが生き残れるわけでなく、孫さんも「100投資して、2~3が大成功すればいい」と言っています。

第2弾であるSVF2の設立を2019年7月26日に発表。

出資予定額は12兆円にものぼると公表されていましたが、SVF1の失敗とコロナによる世界経済の悪化の影響で資金集めが難航しているようで、投資は13社にとどまっています。

大損したって聞くけど運用成績は大丈夫?

大損したって聞くけど運用成績は大丈夫?

その投資成績ですが、2020年5月、2020年3月期連結業績でビジョン・ファンドは1.8兆円という巨額損失を計上することが明らかになりました。

SVFが足を引っ張り、グループの最終損益も9616億円の赤字に転落。

主な原因はユニコーン企業の星と言われていたWeWorkの赤字、WeWorkの会社評価額は一時の400億ドル(約4兆3000億円)以上から約80億ドル(約8600億円)に急落してしまったのです。

孫正義 「WeWorkで投資の失敗をしたのは公に認めている。私がばかでした。私が失敗しました。私が見損ないました」

ホリエモン
ホリエモン

WeWorkのビジネスモデルはやばい、ババ抜きだ!

ちなみにホリエモンはかなり前からWeWorkについて警告していました。

WeWorkは一歩間違えれば捕まる“ババ抜き”?ホリエモンが否定的な理由とは【NewsPicksコラボ】

しかし、孫正義はこんなことではへこたれません。

強気な発言も見られました。

「 反省はするが、萎縮はしない」

「ネットバブル崩壊直後やリーマンショックの頃の、崖から体が飛び出し、今にも転げ落ちそうな状況に比べると、今は崖の下をのぞいているくらいだ」

そして、数か月後、2021年3月期 第2四半期決算では、ビジョンファンドの運用成績が急回復したと発表されています。

2021年3月期 第2四半期決算では、ビジョンファンドの運用成績が急回復したと発表されています。
参考:2021年3月期 第2四半期決算資料

投資損益は1兆1150億円の黒字とV字回復しています。

このように成績は簡単に上下する状況ですので、まだ、まだ、どうなるかはわかりません。

未来を見通せる水晶玉を手放した孫正義

2017年に孫正義は、サウジのムハンマド副皇太子とわずか45分の会談で、4.6兆円の出資を引き出したそうです。

その時の口説き文句の一つが

孫正義
孫正義

私はアームという未来を見通せる水晶玉を持っている

ソフトバンクが買収したアームは、世界中のデバイスに入る半導体の設計をしている会社で、今後20年で1兆個の半導体をバラマキ、膨大なデータ分析が可能だというわけです。

ところが、2020年9月、そのアームを売却するとの方針が発表されました。

少し心配な材料です。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドの成功は日本の希望になる

これまでソフトバンクは、Yahoo、アリババと投資の大成功を原資に、次々と大胆な戦略を打ち出してきました。

5年後、10年後このビジョン・ファンドが大成功を収めれば、孫正義の次の大胆な一手が見れることになります。

すでに、ソフトバンクは日本の時価総額2位の企業ですが、その時は本当に世界を取れる規模になってくるのではないでしょうか。

そういった意味で、ビジョン・ファンドはぜひ大成功してほしいと思います。

大成功したその資金で、孫正義がどんな驚くべき一手を打って来るのか。

非常に楽しみです。

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