DaiGoさんは、1日に10~20冊の論文や書籍を読みなど、大変な勉強家で知られています。
常に最新の研究結果や情報をインプットし、それを自分の物にして講演や動画などで発信しているのです。
本記事はそんなDaiGoさんが『非科学的で非効率』と切り捨てているダメな勉強法をご紹介します。
なぜ学校では、今だに非科学的と言われている勉強法を続けているのか理解できません。
この「間違った勉強法」というテーマは、DaiGoさんの複数の書籍や動画で語られていて、その中で納得度が高い物を厳選しました。
5分ほどで、世間では常識とされているが実は非効率で間違った勉強法に気付けるようになります。
結論:間違った勉強法
最初に結論を行ってしまうと次の6つになります。
- 音楽を聴きながら勉強
- 一つの事を集中して学習する
- 徹夜
- 忘れる前に復習
- 食べ過ぎる
- 速読
- 自分の学習スタイルに合わせた勉強
次項からそれぞれのNGな理由を解説していきます。
その後にDaiGoさんの推奨する「科学的な効率のいい勉強法」もご紹介しますのでそちらもお見逃しなく。
音楽を聴きながら勉強
グラスゴー・カレドニアン大学の実験で、対象者を「様々な音楽を聴きながら勉強するグループ」と「無音で勉強するグループ」に分け、その後のテストで学習効果を測りました。
成績をみると「無音のグループ」の方がテストの成績が良かったとの結果が出ています。
「音楽を聴くグループ」はアップテンポ・スロー・環境音と色々な音楽を聴くグループに分かれていましたが、「無音で勉強するグループ」には敵いませんでした。
どんなに好きな曲だろうが音楽は邪魔にしかならないのです。
集中しようとしている時に別の情報が入って来るのですから、冷静に考えれば邪魔ですよね。
ただ、好きな曲を聴く事によりモチベーションをアップさせる効果はあるようなので、それが「効率が上がった」と勘違いさせているようです。
ですので音楽の使い方としては「勉強前のモチベーションアップに使用する」がベストなのです。
一つの事を集中して学習する
数学など1つの科目を数時間のまとまった時間を取って、集中的に勉強する方法は効果的に見えます。
一部の予備校などでも採用されていますが、これはNGです。
理由は「知識の定着率が低くなるから」
知識の定着には適度な休憩が必要です。
休憩中に脳は覚えた情報を整理し、他の知識と結びつけてくれ、その結果活用できる情報となります。
時間を集中してその分野だけを学習しても、脳の頭の整理の時間が取られていないので、知識が定着し辛く、応用がきかない知識となってしまうのです。
徹夜
科学的にはデメリットしかありません。
成績を低下させるとさえ言われています。
無理して徹夜しても「論理的に考えられない」「記憶力低下」と効率が悪いだけでなく、1日の無理の為に脳へのダメージはその後4日間残ると言われており、その後の学習への阻害要因にまでなってしまうのです。
学習は無理せず計画的に行いましょう。
忘れる前に復習
もちろん「復習」自体は学習として欠かせないものですが、問題はタイミングなのです。
先生が言う
忘れないうちに復習しておくように!
これが誤りなのです。
実は覚えているうちに復習しても記憶の定着には効果は薄く、一番いいのは忘れかけたころ。
記憶が消えかけている頃に復習すると脳は「重要な情報」と認識し定着率が高くなります。
この事はアメリカの実験などで証明されています。
食べ過ぎ
夜食でラーメンや焼うどんなど高カロリーのものを取るのはNGです。
理由はシンプルで「眠くなるから」
勉強途中の食事はほどほどにして、終わった後にお腹いっぱい食べるようにしましょう。
「メンタリストDaiGoさん自身の生活習慣から学ぶ【完璧なライフスタイル】」で紹介していますが、DaiGoさんは集中力を維持するため、朝起きてから14時頃までカロリーがあるものは控えるようにしているほどです。
どうしても食べたいときには、あまり血糖値が上がらない、ナッツやヨーグルトなどの低GI食品がおすすめです。
次の記事で紹介するようなものは避けてくださいね。
速読
何事も試して検証しないと気が済まないDaiGoさんは、世の中に出回っている速読をほとんど試したそうです。
「一分間で文庫本を一冊読めるようになる」
「見開きを写真のように写し取って、潜在意識に記憶する」
どの方法もたいした成果は得られなかったそうです。
速読は様々な大学の研究でも否定されていて、2016年にカリフォルニアの大学のチームが過去の145の研究データから次のように結論を出しています。
- 読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで理解度は下がる
- 読書のスピードと目の動きや周辺視野の関係は10%以下
身も蓋もない研究結果ですね。
つまり、早く読むのはただ単に読み飛ばしているだけなのです。
そして解決方法もシンプルです。
沢山本を読むことです。
沢山の本を読むことで知識が深まり、次のような効果が得られて読む速度が上がっていくのです。
- 文書処理能力が高まる
- 知っている部分については内容を予想して飛ばせる
- 読むべき場所に集中できる
わたしもこの1年でたくさん本を読むようになり、読む速度が上がっており、この事は実感として感じています。
自分の学習スタイルに合わせた勉強法
人には自分にあった学習スタイルがあって、個人の好みや特性に合わせて学習法を変えていく。
- 文学が好きなら読書を通じて学ぶ
- 音声学習が好きならオーディオブックを活用して学ぶ
このような考えは一見、正しそうに聞こえるので根強く信じられています。
しかし科学的にはこの考えは、多くの実験結果からきっぱり否定されています。
最近でもインディアナ大学が数百万人のデータ検証を行い「好きなスタイルでの学習と成績の向上は結びつかない」と結論付けています。
そして、成績がいい学生の勉強法には共通項が見られました。
つまり、「効率的な勉強法に個人差はない」のです。
最後の項目では、その効率的な勉強法をご紹介します
科学的な効率のいい勉強法
効率のいい勉強法とは
それは「頭を使って勉強する」ことです。
勉強なんだから頭を使うのは当たり前じゃないか
と思われる方もいるかと思いますが
- ただ単にテキストを読む
- テキストの順番通りに問題を解いていく
など、工夫のない受け身の勉強をしていないでしょうか。
これでは頭をフルに使っているとは言えず、効率が悪いのです。
DaiGoさんの著書「超効率勉強法」では「アクティブラーニング」と言っていて、「勉強中に頭をフル回転させ積極的に勉強する事が重要」と解説しています。
- テキストを読むにしても、数ページ読んだら本を閉じて頭の中で要約してみる。
- ひとつの章を読み終わったら概要を人に説明してみる
(説明するつもりでまとめてみる) - 頻繁に問題を解き、頭を休ませない。
(自分でミニテストを作る) - 立ちながら勉強することで効率化をはかる。
(集中力12%UP)
このように与えられた物をこなすのではなく、常に自分に課題を出し続けて、頭をフル回転させて積極的に勉強する事が、勉強ができる人に共通した勉強のコツなのです。
また、「勉強の準備」と「休憩」にもコツがあります。
勉強の準備も大切
大きな目標を持つ
テストの為に勉強するなど目先の目標ではなく。
- 知識を深めて、将来ロボットを作る
- 勉強して将来困っている人を救いたい
など、自分の将来のため・目標のためとの動機付けがあると学習意欲が全く違ってきます
音楽でモチベーションアップ
前項でも触れましたが、勉強前に好きな音楽をきく事はモチベーションをアップさせ、学習効率を上げます。
休憩も重要
休憩中にも脳は働いていて記憶の整理やバラバラの知識の結びつけをしてくれます。
休憩も勉強の一環と考え、休憩時間はスマホなどを見ないでしっかり休憩しましょう。
その他、次のようなポイントがあります。
- 昼寝
15分で夜の睡眠の3時間分の効果! - 夜の睡眠時間の確保
6~7時間は必要 - マインドフルネス瞑想
メンタルヘルスケア、集中力アップ効果 - 勉強後の運動
脳の血流を上げて記憶の定着率アップ
天才を育てる教育とは
ここまで勉強法についてのまとめでしたが、親御さんで「現代を生き抜くための教育」について興味のある方は次の記事もチェックしてみてください。
現在の日本社会で誰もが認める天才と言えば落合陽一さんです。
芸術や研究の世界で名を上げ、国際的な賞を多数受賞、世界中のメディアから取材される存在です。最近は国のプレジェクトにも参加し、日に日にその存在感を増しています。
そんな落合さんを育てた教育法についてまとめています。
また、次の記事では、1代でソフトバンクを築き上げた孫正義さんが弟を東大合格に導いた勉強法をご紹介しています。
最後に
以上、DaiGoさんの書籍や動画をもとにした、「間違った勉強法」と「効率的な勉強法」でした。
本記事ではさらっとしか紹介していませんが、DaiGoさんの著書「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」では「効率的な勉強法」について具体的なテクニックなどが詳細に書かれていますので、気になった方はそちらをチェックしてみてください。
効率的な読書についてもっと詳しく知りたい方は「知識を操る超読書術」に読書の質を高めるための様々な方法が紹介されています。
また、DaiGoさんのYouTubeチャンネル「メンタリスト DaiGoの心理分析してきた」内の勉強法系の動画からも引用させていただきました。無料で有益な情報が学べますのでぜひチェックしてみてください。