ホリエモン VS フジテレビ | ニッポン放送買収!村上世彰の罠

想定の範囲内ホリエモン

私が小中学生の時は、フジテレビが絶好調でした。

「初春や テレビに飽きたらフジテレビ(1988年1月)」

などのキャッチコピーも印象的で、テレビをつける時は取り敢えず8chをつける習慣がついたのもこの頃です。

最近は、日本テレビに押されて不調のようで寂しい限りです。

2004年当時、視聴率3冠を取るなど絶好調のフジテレビを買収しようとしたのが、ホリエモン=ライブドアです。

「ITベンチャー企業が報道メディアを乗っ取ろうとしている」

連日ワイドショーをにぎわした事件を改めて調べてみると息詰まる熱い攻防戦が行われていました。

  • ニッポン放送買収を巡るライブドアとフジテレビの攻防の全て

  • 仕掛け人(黒幕)、 村上世彰の役割

  • 結局、誰が勝ったのか、ホリエモンはどれくらい儲かったのか

複数の関連書籍より当時の様子をまとめました、ぜひ最後までお付き合い下さい。

ホリエモンと村上世彰

堀江貴文と村上世彰

もの言う株主、村上世彰

村上ファンド=村上世彰の名が知られるようになったのは、東京スタイルという会社に配当・自己株式取得などを求めて議決権争奪戦を行ってからです。

積極的に株主提案を行い、株主を軽んじる経営者に対して株主総会などで批判や叱責することなどから、「もの言う株主」として注目を集めていました。

もの言う株主村上世彰

このように言うと、何か先生のように企業への指導が目的のように聞こえますが、もちろんその前にその企業の株を買っていて利益を出すのが目的です。

村上氏が目をつけたのがニッポン放送。
2003年5月ごろである。

ニッポン放送はフジサンケイグループによって運営され、そのフジサンケイグループはフジテレビが舵取りし、そのフジテレビの親会社がニッポン放送という、ちぐはぐな経営状態だったのです。

2003年7月15日、7.37%取得の大量保有報告書を提出。

この頃から、経営不在のニッポン放送や「ねじれ」を許したままのフジテレビの経営陣を挑発するような発言を繰り返します。

同時に株を買い増して、2004年4月20日の段階で11.47%となっていました。

ホリエモンと村上世彰

ホリエモンと村上氏は、あるパーティーで知り合い意気投合、それから「週に1度は食事したり電話したりしていろんな相談をする関係」となりました。

そんな縁があり、村上氏の呼びかけで村上ファンドとライブドアでニッポン放送株についてのミーティングが開かれることになりました。

IT企業が「ネットと放送の融合」を模索しているのに目を付けた村上は様々なIT企業に少しでもニッポン放送を買うように声をかけていたのでした。

2004年9月15日 村上ファンドとライブドアの第1回ミーティング

村上ファンドの「N社について」というプレゼンテーション資料による説明がありました。
N社とはもちろんニッポン放送です。

そこには、村上ファンドがすでに17%近く保有、外資系ファンドが村上ファンド側につく見通しであることが書かれていました。

つまり、筆頭株主が村上ファンド(16.6%) 、第2位「フジテレビ」(12.3%)となります。

また、村上グループ(創業鹿内家の持ち分を含む)では30%を保有してると言うのです!

村上
村上

ニッポン放送はいいよ。私たちは一生懸命、株を買うから、あなた達も強力してくれると嬉しいな

このミーティングをきっかけにライブドアは行動開始、資金集めに奔走します。

2004年11月8日 村上ファンドとライブドアの第2回ミーティング

村上
村上

うちで17%を持っているから、ライブドアで3分の1を持てば過半数を取れるぞ

ホリエモン
ホリエモン

まだ3分の1を得る資金の準備はできていません。頑張っていますので、他に売らないでください。

資金の目途がたったらTOBをかけたい 。

この頃には、村上ファンドとライブドアの関係が逆転、ライブドアが3割を保有する方向で話が進んでいました。

ただ、3分の1を取るためには最低でも500億は必要です。
しかも巨大企業フジサンケイグループを相手にするので邦銀への調達依頼は期待できません。

この時点では、つきあいのある外資のクレディスイスから200億+自社資金100億で20%取得の見通しでした。

資金集めは、財務チームの熊谷史人取締役が担当、熊谷氏は他社からの引きぬきで若干27歳で取締役になった天才。

熊谷史人

有名な「ライブドアの株式を100分割して流動性を高める」戦略は彼のアイディアである。

資金集めが難航している中、 熊谷は奇策に出ます。

リーマンブラザースを引き受け先とするMSCB(簡単に言うと先々株式に変えることができる社債を発行)です。

多額のMSCBは元々の株の希薄化を意味し、株価は下がります。
調達した資金による「成果」が出なければ株主に見限られます、失敗は許されません。

熊谷
熊谷

だが、やるしかない

結果、MSCB+クレディスイスなどで800億の資金調達に成功します。
この男、やり手なのです。

2005年1月6日 村上ファンドとライブドアの第3回ミーティング

ライブドア、村上ファンドに「買収表明」。
いよいよ準備は整いました。

しかし、事態はすんなりとは進みませんでした。

フジテレビのTOB

2005年1月17日 突然、フジテレビがニッポン放送のTOB発表、ねじれ解消に動く。

これまでの村上氏の主張がようやく認められた形となります。
村上氏はフジテレビの日枝久会長に電話します

村上
村上

TOBの発表ありがとうございます。ご英断に感謝しております


村上ファンドの購入平均価格は3000円、TOBに応じれば十分に利益が出ます。

一方、ライブドア社内では、あきらめムードが漂っていました。
TOB合戦では資金力で劣るライブドアには勝ち目がありません。

しかし翌朝、したたかな村上氏からホリエモンに電話がかかってきました。
フジテレビのTOBを評価しつつ、ライブドアを使い、さらに株価を上げるようとしているのです。

村上
村上

時間外取引ならTOBしなくても株をあつめられるぞ。
外資系で3分の1をまとめて売ってもいいと言っているところがある。

ホリエモン
ホリエモン

本当ですか、すぐに社内会議にかけて検討します。

2月2日、5%を超えてニッポン放送を買い進めることを取締役会で決議します。

勝負です。

担当の熊谷氏は準備を進め、買い付けのXデーは、2月10日とします。

しかし、その数日前からニッポン放送の株価が上がりだします。フジテレビのTOB価格5950円をこえて上がっていきます。

熊谷
熊谷

情報が漏れている!

本来、TOB価格を超えて上がる事はありえません。
急遽Xデーを前倒し、2月8日の早朝とします。

2月8日 8時20分 5%ルールに従い、プレスリリースを出します。

「当社ライブドアは株式会社ニッポン放送の株式の買い付けを実施し、累計で同社の発行済み株式の5%以上を取得しましのでお知らせします。」

もう後戻りできない、実動部隊の責任者担当の熊谷氏は最後まで不安がぬぐえませんでした。

熊谷
熊谷

本当に大量のニッポン放送株の売り注文がでてくるのか、村上氏を信じていいのか?

村上に騙されているのではないか?

村上に騙されているのではないか?

いやな考えが頭をよぎった8時22分、売買が成立しだします。

それからわずか28分間の間に29.63%の取得に成功。
取得済みの株式と合わせ、一挙に35%の取得に成功します。

ライブドアの株取得のニュースを受けて、ニッポン放送の株価は暴騰。
2/9  7800円
2/10 8800円

フジ会長
フジ会長

いったい、何が起きているんだ!

ニッポン放送やフジテレビなどフジサンケイグループは大慌てです。

この時点で、ライブドアは、35%を占める事実上の筆頭株主。

さらに 村上ファンドの17%を足して過半数を超え、勝負あり!

しかし、飛んでもない事実が発覚します。

村上世彰の裏切り。 ごめん!売っちゃった

なんと、村上ファンドは今回の株価暴騰で売り抜けてしまったのです。

確かに常々「僕はファンドマネージャーだ、高い方へ売るよ」と言っていた村上氏でしたが、
「一緒にやろう。経営権を取れるぞ!」とささやき続けていたのも村上氏です。

熊谷
熊谷

マジかよ....

完全に梯子を外されたライブドアでしたが、もう後には引けません。

単身フジテレビとの攻防戦に挑むことになったのでした。

ホリエモンVSフジテレビ

ライブドアVSフジテレビ 堀江貴文VS日枝久

フジテレビのクーデター

フジサンケイグループの起源は1954年のニッポン放送開局までさかのぼります。

日経連専務理事の「鹿内信隆」が中心となり、ニッポン放送を開局します。

信隆は当初専務であったが、ニッポン放送株を掌握することで社長となり、フジサンケイグループの礎を築きます。

  • 先発局を急追すべく、とにかく「売れる」番組作りに専念し、在京局のトップとなる

  • 1957年には、フジテレビを設立

  • 経営難に陥っていた産経新聞の再建に成功

1985年にセミリタイヤし、そのカリスマ性を引き継ぐ息子・鹿内春雄がグループを引き継ぎます。

盤石とおもわれたが、春雄が43歳の若さで亡くなってしまいます。

仕方なく信隆は議長に復帰し、後継者として 婿養子・鹿内宏明を指名。

1990年、信隆死去後、鹿内宏明が社長となります。

カリスマ的存在であった2人が相次いで亡くなり鹿内家の求心力が弱まってしまいます。

1992年7月21日、グループを私物化し新聞を代表する者として不適任であるとの理由から日枝久を中心とするクーデターが発生。

創業家・鹿内家のグループの経営支配は終わりを迎えます。

日枝久

この日枝久が現在のフジテレビの会長である。

ホリエモン
ホリエモン

企業と言うのはトップが変わっても同じような運命をたどるものなんだ。
次は、日枝会長の番だ。

フジテレビの逆襲

ライブドアは過半数を目指し買い増した。

フジテレビは大慌てである。

ニッポン放送とのねじれを解消するためのTOBだったが、その真っ最中に35%ものニッポン放送株をライブドアにさらわれた。

このままでは、ニッポン放送の子会社化どころか、フジテレビ本体が乗っ取られかねない。

日枝久
日枝久

絶対にライブドアの過半数越えを阻止しろ!

そこでフジテレビはTOBの目標を「25%超以上」に変更。

当初は、取得したニッポン放送株が50%超えにならなかった場合には、全応募株について買い付けを行わないとする条件を付けていました。

25%という数字には意味があり、フジテレビがニッポン放送を25%保有すれば、逆にニッポン放送が持っているフジテレビの22.5%は議決権を失う。

ライブドアがニッポン放送株を50%以上取得してもフジテレビの株主総会で決議に影響力を持てなくなるのだ。

フジテレビとお金

フジテレビは取引関係のある大企業などにTOBに応じるようにお願いして回ります。

しかしフジテレビはTOB価格の5950円は変えなかったため、市場の株価が7000円代の現在、応じる企業は少なかった。

TOBに応じれば「みすみす売却益を捨てている」と経営陣が非難されかねないからだ。

一方、ライブドアも6000円代で買い増しする方針であるため、なかなか買い増しできなかった。

この頃から、メディアは時代の先端を行くヒーローホリエモンを悪役として叩き始めました。

ライブドアに逆風が吹き荒れ出します。
日枝久
日枝久

ITベンチャー企業に日本の巨大放送局が乗っ取られるわけにはいきません!

相手がプロ野球界だった時は、旧体制をぶっ壊すヒーロー扱いだったのに、自分たちがやられる側に途端に、ホリエモンをヒール扱いである。

「金さえあれば何でもできると思いやがって」

経済界や政治家からも批判の声明が出て、世間はライブドア批判一色となった。

タレントのタモリ、中島みゆき、野球解説者の江本孟紀氏がライブドアが経営に参画するならばニッポン放送の番組の降板や出演拒否を示唆しているという報道までなされています。

フジテレビの奇策

フジテレビの次の一手は奇策でした。

 日枝久
日枝久

4,720万株の新株予約権を発行します

2005年2月23日、ニッポン放送社長とフジテレビの日枝久会長が記者会見をおこない、ニッポン放送はフジテレビに対して4,720万株の新株予約権を発行すると発表したのである。

仮に権利がすべて行使された場合、現在の発行済み株式の1.44倍の新株が生まれるため、ライブドア側がそれ以外の株をすべて買い集めてもニッポン放送はフジテレビの子会社になるという算段。

これに対してライブドアは、涼しい顔。

ホリエモン
ホリエモン

想定の範囲内です。

翌2月24日、商法で禁じられた「(フジテレビによる)支配権の維持や争奪目的の新株発行」に当たるとして、ライブドアが新株予約権の発行を差し止める仮処分を東京地方裁判所に申請した。

申請内容
  • 使途が不明確
  • 予約権行使の際の払込金額は、6286円となり、市場価格より安く、一般投資家の不利益になる
  • フジテレビだけ市場価格より安く購入することとなり不平等である

この新株予約権を発行は、フジテレビの悪手でした。

MSCBで資金を調達したライブドアを違法行為と避難していたニッポン放送が、自分たちの支配力の維持のためだけに株主の利益に反する違法行為と思われる手法を使ったのです。

世間の風向きまた変わってきます。

ちなみにホリエモンが良く使っていた「想定内」「想定外」はその年の流行語大賞をとります。

大賞受賞のときの堀江社長のコメントは、「普通に使っていた『想定内』という言葉が流行語になるなんて、想定外ですねえ」です。

ホリエモン
ホリエモン

もう詰んでるのに(将棋の)穴熊を作っても仕方ないでしょう

ホリエモンは余裕の顔でマスコミの前に出ていたが、裏では、宮内氏や熊谷氏がなんとか早く50%を確保、交渉のテーブルにつけるようにと必死だった。

宮内
宮内

村上の野郎、自分だけさっさと逃げやがって!
M&Aの世界で”騙し”や”裏切り”があるのは当たり前で反省するしかないのか……

でも許せない!

3月7日、フジテレビのTOBが締め切られ、翌日のフジテレビによる発表では、TOBが成立しニッポン放送発行済み株式の36.47%を取得。

これによりフジテレビはニッポン放送の重要議決拒否権を確保した。

ホリエモン
ホリエモン

もともと50%目標でしょう。36%くらい想定の範囲内ですよ

さほどの動揺も見せずに言ってのけた。

この時点で、ライブドアの取得割合は42%でフジとそれほど大きな差はなく、五分五分の状況となっていた。

3月11日、事態が大きく動く、東京地裁がニッポン放送による新株予約権の発行を差し止める決定をしたのだ

ニッポン放送は即日保全意義を申し立てたが、16日却下。

さらに東京高裁に保全抗告をしたが、これも却下。

法廷闘争はライブドアに軍配が上がった。

決着、和解へ

ここで、仲介者としてSBIグループの北尾CEOが名乗りをあげます。

ソフトバンクの孫政義社長を「通信業界の盟主」にした功労者で野村証券OBである。

北尾吉孝

M&Aや資本政策の世界では百戦錬磨の強者、フジテレビ幹部は背中に寒いものを感じていました。

「これはライブドアよりたちが悪いかもしれない」

北尾は買収を成功させるためなら手段を選ばない人物と評されていた。

3月24日、SBI(現・SBIホールディングス)とニッポン放送、フジテレビの3社が合同で業務提携を発表。

  • メディア・通信分野などの新興企業に投資するベンチャーキャピタルファンドを共同出資で設立する。
  • これに伴う関係強化を名目に、ニッポン放送が所有するフジテレビ株(発行済み株式の13.88%)をSBIに貸し出す。

これにより、すでに大和証券SMBCに貸し出している株式8.63%と合わせ、ニッポン放送が所有するフジテレビ株は0%となります。

これは、ライブドアのフジテレビへの間接支配に対する防御策でした。

クラウンジュエルや焦土作戦と言われる手法で、相手の買収意欲を削ぐ作戦です。

クラウンジュエルや焦土作戦

クラウンジュエル
王冠(クラウンcrown)から宝石(ジュエルjewel)を外すことによって価値の無いモノにすることになぞらえています

焦土作戦
戦争等において、防御側が、攻撃側に奪われる地域の利用価値のある建物・施設や食料を焼き払い、その地の生活に不可欠なインフラストラクチャーの利用価値をなくして攻撃側に利便性を残さない作戦が由来。

その後もライブドアが買い増しを続ける中、フジテレビも安定株主工作を続けた。

3月末頃にはライブドアから「とりあえず休戦」などと弱気な姿勢を見せる幹部が増えてきた。

保有率はすでに50%を超えていたが、先の防止策のせいで、攻防は長丁場となる気配が濃厚だった。

即断即決でめまぐるしく経営上層部のテーマを入れ替えてきた同社の経営スタイルからすると、時間の無駄なのではないかと考える幹部もいる。

堀江=ライブドアにいら立ちが目立つようになってきていた。

ライブドア内のクーデター

ニッポン放送の買収劇が社会問題化してしまったことで、ライブドアの他の業務にも影響が出始めていた。

その他のM&A案件は完全にストップ、メディアの取材攻勢で直接的な疲労もたまっていた。

また、争いが泥沼化する中でニッポン放送、ライブドアの株価が下がり続けているのも見過ごせない問題だった。

さらにはフジサンケイグループの圧力か敵対的買収の影響なのか一部銀行取引が止められており、従業員の給料の支払い資金が枯渇するという問題も起きている。

あるとき、株安について質問する記者の中に株式分割の影響も考慮せずに「上場来安値」という表現を使ったものがいた。

ホリエモンは激高した。

ホリエモン
ホリエモン

株価は毎日変わる。一喜一憂するわけにはいかない。下落下落って大騒ぎするのやめてくださいよ。
ちゃんとわかった上で質問してるの?ねえねえ、僕の質問にも答えてよ。

ストレスはピークに達していた。

「社長ちょっといいですか」

ある日ホリエモンは取締役に呼び出された。

宮内氏
宮内氏

これ以上反対するなら全員反対ににまわりますよ

つまり戦い続けるなら、社長を解任されると覚悟してくださいということだ。

最後まで戦う覚悟を持っていた堀江だが断念せざる得なかった。

4月18日、ライブドアの熊谷史人とフジテレビの飯島一暢が中心となり和解交渉を続けた結果、ライブドアとフジテレビが和解した

和解条件
  • 両者が業務提携
  • ライブドアグループが所有するニッポン放送株全てをフジテレビに譲渡
  • フジテレビがライブドアの増資引き受けで1500億円出資すると発表

ライブドアがニッポン放送株に使った金額は約1100億円弱で70日の攻防で400億以上の利益を得たことになる。

ライブドアとフジテレビの和解

手持ち資金が増え、資金調達やM&Aは格段にやりやすくなった。

ホリエモンの知名度向上と比例し、ライブドアのポータルサイトのアクセス数も順調に増加していました。

確かに金銭的は悪い取引ではなかった。しかし業務提携という点では何の決定権も持たない形で終わった事を考えれば、失敗ともいえる。

しかも世間には悪名が轟く結果、宮内亮治CFOは自虐的に吐き捨てるように叫んだ

宮内
宮内

カツアゲしてやった!

祭りのあと

勝者は誰か?

この一連の騒動でだれが一番得をしたのでしょうか?
フジテレビは、大損です。

最初にニッポン放送のTOBをした時の予定費用は1750億円でした。しかしライブドアが介入したことにより2500億円にまで、負担が増大してしまいました。

ライブドアは、お金を得たものの、そのダメージは少なくありませんでした。

SBIグループの北尾CEOは騒動後、フジテレビ株を返却、しかし共同ファンドという果実はしっかり手に入れています。

1番いい目を見たのはライブドアをそそのかした村上ファンドです。

たぶんめちゃくちゃ儲けました

ライブドアの大量購入の段階でさっさと売り抜け、およそ150億円の儲けが出ています。

ライブドアのように悪評やダメージもなく、大勝利となったのでした。

しかし、うまくはいかないものです。

この翌年、 村上世彰氏はこのニッポン放送の売買に関するインサイダー取引の疑いで、逮捕されてしまうのです。

裁判で争いますが、結局2009年2月3日、東京高裁は、罰金300万円と追徴金約11億4900万円、懲役2年・執行猶予3年を言い渡した。

最近の堀江貴文と村上世彰

仕掛け人村上氏とホリエモンの現在(出所後)の関係はというと、一緒にタケノコ掘りに行ったり、雑誌の企画で仲良く対談など親交は続いているようです。

ただ、仲良くしていたかと思うと、次のようなイザコザも

村上氏、N高の授業にて、別の講義を受け持っているホリエモンについてコメント、笑いを誘う。

村上
村上

・あんな堀江ごときに(フジテレビを)買えるわけはない

・堀江さえ立候補しなければ、おれは逮捕されなかった(2005年衆院選)

・(ホリエモンが僕に)村上新党をつくってください。一緒にやりましょう。

対して、ホリエモン、ツイッターで反撃

ホリエモン
ホリエモン

おっさん、それ嘘ばっかやん。それいったらあかんやつでしょ。

村上さんのB面は相変わらず金の亡者だし、A面でかっこいいことを言おうとする。シンガポールで俺が紹介した友達をカスのように扱い、自分を正当化しようとする

ホリエモン
ホリエモン

村上さん浮気しまくり。それを俺の友達のせいにして彼を罵った。最低の人物

俺は別に村上さんに言われて困ることはなんもない。困るのは村上さんだけ

しかし、フォロワーからの「仲悪かったんですね」とのコメントに対しては

ホリエモン
ホリエモン

あ、基本こういうことされなきゃ仲いいす

人間としては嫌いじゃない。不倫したりとか、金の亡者ってところを認めてくれれば笑笑

それを受けて村上氏は、大人の対応で謝罪していました。

この応酬が示すとおり、着かず離れずの関係のようです。

癖があり何かやってくれそうなこの二人が揃うとワクワクしてしまうのは私だけでしょうか?

この二人の人生が再び交わる日を楽しみにしております。

村上さんに関しては別記事で詳しくまとめていますので、興味のある方はどうぞ。

最後に

いかがだったでしょうか。

このように、プロ野球参入の時はヒーローだったホリエモンは一転、悪役となってしまいます。

そして、世間のイメージより怖い2つの巨大メディアグループを敵にまわしてしまうのでした。

  • 巨人=読売グループ
  • フジテレビ=フジサンケイグループ

短期間にヒーローも悪役も演じたホリエモン、次なる一手はなんと政治の世界でした。

ホリエモン記事一覧

ホリエモンの経歴 | 幼少期、両親、裏切り、結婚からライブドア誕生まで
ホリエモンを有名にした球団買収失敗 | 始まりの記者会見から楽天に敗れるまで
ホリエモン VS フジテレビ | ニッポン放送買収!村上世彰の罠
ホリエモンの選挙戦 | 運命を決めた、たった一つの失敗とは?
ライブドア事件の真相!主犯「検察」の理由、共犯は因縁のあの会社
【No1決定】ホリエモンの457個の名言と伝説のスピーチ | 近畿大学発の名言達
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ホリエモンのロケット開発【MOMO打上げ成功までの軌跡と宇宙ビジネスへの夢】
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【ライブドア事件の経緯】なぜホリエモンは罪を認めなかったのか
ライブドアショックを引き起こしたのは誰なのか【検察と海外ファンドへの疑惑】

参考資料

本記事作成にあたり次のサイト・本を参考にさせていただきました。

真相 ライブドアvsフジ 日本を揺るがせた70日

我が闘争

徹底抗戦

虚構 堀江と私とライブドア

マネーゲーム崩壊 ライブドア・村上ファンド事件の真相

検証「国策逮捕」 経済検察はなぜ、いかに堀江・村上を葬ったのか

免責事項
  • 本カテゴリの記事は基本的に主人公寄りで書いています。
  • 極力資料に基づき記載していますが、会話の内容など一部脚色しています。

(おしまい)

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