映画「えんとつ町のプペル」の大ヒットで再注目されているキングコングの西野亮廣さん。
あのソフトバンクG会長・孫正義さんと多くの共通点がある事に気付きました。
現在、40歳の西野さんが孫さんの年齢63歳になるころには「世界のNISHINO」に大化けしている!
そんな妄想が抱ける内容となっています。
早速みていきましょう。
大きな目標を公言している
孫正義 :情報革命で人々を幸せにすること
西野亮廣:エンタメで世界を獲る
2人とも達成条件もわからない、蜃気楼のような大きな目標を公言しています。
今でこそ違和感が減ってきていますが、2人とも昔から公言していて、当初は馬鹿にされていました。
決して目途が立ってから言い始めたわけではないところも似ています。
300年続く物を作ろうとしている。
孫正義 :300年間成長し続ける会社を作りたい
西野亮廣:300年続くエンタメを創る
科学の進歩によっては分からない面はありますが、今現在は300年生きられる人間は存在しません。
「300年続く」ということは自分がいなくなっても続くような成果・仕組み・グループを創りたいとの意気込みです。
ただ、世界の歴史でも稀な長期政権、江戸幕府でさえ265年しか続いていません。
300年続くものなんて相当な覚悟をもって取り組まないとできないものですが、孫さんは群戦略、西野さんは定番キャラクター作りと着実に目標に向かって進んでいます。
目標もそうですが、2人とも遥か遠くを見据えて活動しているのです。
孫さんは親族経営が大嫌い、西野さんは結婚しないと公言と、引き継ぐ先として世襲を考えていないところも似ています。
一代でのし上がった、ワントップ
孫正義 :父親はヤミ焼酎販売、パチンコ、サラ金経営
西野亮廣:普通のサラリーマン家庭
2人とも世襲などとは無縁で、何もないところから今の地位を築いています。
また、強烈な才能を持った人物の宿命ですが、自身の代わりなどいないワントップ体制です。
300年続くものを創ろうとしている部分と矛盾しますが、現時点で2人に何かあったら、現状の勢いを維持することは難しいでしょう
孫さんは過去に60代で引退すると後継者(アローラ)を指名し、その後撤回しています。
ユニクロを一代で築き上げた柳井正さんも同様の事を繰り返していますが、なかなか強烈な創業者の代わりは見つかりません。
人の意見を聞くが、自分で決める
2人とも周りの意見はよく聞くとの評判です。
孫さんは会議で自由な発言ができる雰囲気を作り、下のものでも有効な意見には耳を傾けることで有名です。部下とも、とことん議論するので孫さんとの会議はネバーエンディングストーリーと呼ばれています。
西野さんもオンライサロンメンバーや一般の人の会話の中から出てきた意見を取り入れ行動に移している様子を自身のブログなどで発信しています。
広く周りの意見を聞けるかは、成功するためのキーワードの一つです。
ただし、強烈なリーダーシップで決定は自分でし、責任はとる。「人の意見をよく聞く独裁型」です。
一定のアンチを抱えている
孫正義 :在日韓国人ゆえの誹謗中傷
西野亮廣:好感度低い芸人&炎上王
孫さんはその出自から一定数のアンチを抱えており、Twitterでの発言に対して心無い言葉をぶつけられることがあります。
炎上王・西野さんについては今更語る必要もないでしょう。
ただ、2人ともそれで歩みが止まることは一切ありません。
西野さんなどはアンチのクレームさえ、広告に利用するなど追い風に変えている事を公言しています。

新しいことを始めるときは、最後に「マズ味調味料」を振りかけて、アンチの突っ込みどころを設計すると拡散力があがる。
失敗しても、間違いを素直に認める
西野さんの最近の失敗としては、2021年1月27日、吉本興業のマネージャーの対応が許せないとしてLINEのやり取りと実名をTwitterで公表、その3日後に吉本興業を退社するという事件がありました。
ただ、その翌日のブログ「【今回の反省点を正直に並べてみる】」では、素直に間違いを認めています。
美術館建設の費用の集め方に問題があると批判されたときも、誤解を与える表現があったと謝罪し募集を中止するなど、間違いがあった時には速やかに謝罪し改める姿勢が見えます。
一方、孫正義さんもよく失敗しています。
ナスダックジャパン創設、テレビ朝日への投資、後継者指名などいろいろありましたが、直近だと「WeWorkへの投資の失敗」でしょうか。
2020年3月期の決算で、1.9兆円のセグメント損益を出す原因となってしまいました。
今や世界中から投資のプロとして見られている孫正義さんですが、素直に失敗を認めています。

WeWorkで投資の失敗をしたのは公に認めている。私がばかでした。私が失敗しました。私が見損ないました
2人とも手数が多く、様々な事に挑戦しているだけに失敗や間違いもあるのですが、速やかに謝罪するなど失敗を認め、引きずらずに「次への糧」としています。
褒められて育てられた
孫さんは「箸を持つだけで褒められた」との逸話が残されているほど褒め殺しで育てられました。
西野さんも褒められ好きな事をやらせてもらい、伸び伸び育てられたと語って言います。
褒めて自主性を伸ばすのが、現代の偉人を育てるキーワードのようです。
関連記事 天才・西野亮廣を育てた教育 | 現代の偉人の教育の共通点
自分の弱いところを見せられる
孫正義 :自虐薄毛ネタ
西野亮廣:テレビで服破かれ、脱がされ、髪切られる
今や芸人だけでなく絵本作家としても評価を受けている西野さんですが、ゴッドタンなどのテレビでは弄られキャラとして、禿げ頭や肛門をさらしています。

片や孫さんも自分の薄毛を鉄板自虐ネタを株主総会やTwitterなどで場を和ませるスパイスとして披露しています。
本当に強い人は自分の弱さもネタとして披露(利用)できるのです。
成果を出して周りを黙らせてきた
孫正義 :ソフト販売⇒通信事業⇒投資事業
西野亮廣:芸人⇒絵本作家⇒ビジネス⇒映画
孫正義さんの経歴は挑戦の連続でした、英語がロクにできないのにアメリカで飛び級試験に挑んだり、ソフト会社なのにブロードバンドや携帯電話事業に参入。
何れも最初は「無理だ、できっこない」と笑われていたのを覆し、大きな成功を手に入れています。
西野亮廣さんも「芸人なのに絵本を描くな、ひな壇に出ろ」「クラウドファンディングやオンラインサロンなんて詐欺だ」などと批判を受け、嫌われ&炎上芸人として日本中から叩かれていました。
しかし映画の大ヒット、クラファンで数億円の支援を得るなど圧倒的実績を出し、今やその絵本・クラウドファンディング・オンラインサロンの第一人者としての地位を確立しています。
2人とも新しい分野に挑戦するたびに批判にさらされてきましたが、結果で正しさを証明しています。
世界を見ている
孫さんは、若いころからアメリカ留学するなど、世界を見据えていました。初期のYahooやアリババに投資するなど世界を睨み成功してきました。
目標の「情報革命で人々を幸せにすること」も世界中の人々が対象です。
現在はアラブの投資資金を預かり、SVFを立上げ世界中のAIベンチャーに投資しています。
一方、西野さんも早い段階からニューヨークで個展を開くなど目は海外を向いていました。
そして現在の看板作品「映画 えんとつ町のプペル」はヨーロッパ風の街並みなど世界展開を意識したつくりになっており、実際に40か国以上からオファーが来ています。
そもそも絵本というジャンルを選んだのも、文字が少ないので翻訳が容易など世界で闘えるジャンルだからでした。
最後に
こうして並べてみると共通点が多い事に納得いただけたのではないでしょうか。
西野さんが孫さんに影響を受けた部分もあると思いますが、大きな目標を掲げ、批判をものともせずに戦略的に攻略しているさまは、非常に似ています。
違う点としては挑戦のスケールでしょうか。
孫さんは「ITバブル崩壊でピンチの時にNTTに挑みブロードバンド参入」「4700億円の借金があるのに、2兆円でボーダフォン買収して携帯事業に参入」など無謀ともいえる大きな賭けに勝ってきています。
少し順調だと「最近挑戦できていない、今の地位にかまけていないかと自問している」とメディアで発言し、自分を追い込む事やピンチ耐性に関しては他の追随を許しません。
2020年5月18日の決算発表では1兆4381億円の最終赤字を出していても次のコメントです。

事業家として長い人生を歩んできた。ネットバブル崩壊後には体が半分以上、指2本で体を支えつつ崖に落ちそうな危機感だった。リーマンショックは腕で支えた。今回は、余裕で崖の下を覗いている状況だ。
ただ、2021年2月現在、孫さんの63歳に対して西野さんはまだ40歳です。
孫さんが40歳の1998年頃というと日本のIT業界のリーダーとしてITバブルの中心でもてはやされていた頃です。ブロードバンドや携帯事業に参入し、世界の孫正義となっていくのはその後の話です。
西野さんも常々ピンチ(挑戦)が必要と発言していますので、これからさらに大きな勝負を仕掛けてくるでしょう。
挑戦を続けた先で「世界のディズニーを倒す」姿がみたいと1ファンとして願っています。
お2人の経歴に興味が出た方は次の記事で紹介していますのでどうぞ。
(おしまい)