『ゴーンは何故逮捕されなければならなかったのか?』
ゴーン事件の容疑の内容や経緯を見ていくと、必ずこの疑問にぶつかります。
無理な逮捕容疑、日産幹部の不自然な行動、閣僚の反応など様々な要素からゴーン事件の真相に迫ります。
事件の前にゴーンの経歴を知っておきたい方は、「カルロス・ゴーンの出生から逃亡までの経歴【フランスの日産乗っ取り計画と日本政府の逆襲】」でまとめておりますのでどうぞ。
はじめに、カルロス・ゴーン逮捕
2018年11月19日午後半過ぎ。羽田空港に日産所有のビジネスジェット機が着陸した。
乗っているのは、カルロス・ゴーン。ルノー、日産、三菱自動車の実質的な支配者です。
到着と共に、待機していた東京地検特捜部が一気に動き出します。係官らが機内へ入り、一斉にカーテンが下ろされました。
係官はゴーンの前に立つと高圧的に宣言しました。
カルロスゴーン、金融商品取引法違反容疑で逮捕状が出ています、同行願います。
特捜部の車に乗せられたゴーンは検察庁に向かいます。
実は同時刻、ゴーンの最側近であるグレッグ・ケリーも任意同行を求められています。どちらかに先に情報が洩れると大使館などに逃げ込前る恐れがあると考えたからです。
「いったい何が起こったんだ」
ゴーンは考えます。日本に来て20年、確固たる地位を築いた自分に決定的な危機が訪れています。
同日、日産はすぐさまプレスリリースを発表。夜には西川社長が自ら、会見に臨み言いました。
「残念という言葉を超えて強い憤りがあり、非常に落胆した」。西川社長は会長であるゴーン氏を犯罪者として避難する論調で会見を進めていきました。
その後の質問にも滞りなく回答、余りに手際が良すぎます。 この3日後、ゴーン氏は日産の会長職と代表取締役から解任されます。
世界販売台数2位のルノー連合のトップ・ゴーン氏のあっという間の転落劇。
これが、2019年12月31日の密出国を伴う大逃亡劇につながるゴーン事件の始まりでした。
カルロス・ゴーン事件の流れ
ゴーン事件の真相の前に、まずはゴーン事件の経緯から振り返ります。「経緯は知っているよ」と言う方はリンクから次の項目に進んでください。
≫ゴーン事件の真相
逮捕前
2017年後半:日産社内で、ゴーンをめぐる不正な資金工作が告発され、 限られた役員や監査役らによる内偵チームがつくられます。
2018年6月頃:日産の内定チームから、具体的な資料が東京地検特捜部に提供されあした。検察は、法務部門を担当していた役員ハリ・ナダに目をつけて接触
司法取引になれば、あなたは起訴猶予になる、事実はもう調べあげてあるんだ
しょうがない….しゃべるよ。
数日にわたる攻防の末、役員はハリ・ナダは捜査に協力することを選んだ。秘書室幹部も説得に応じ、司法取引に加わることになった。
2人の協力者を得たて、事件の調査は一気に進みます。
ちなみに、ハリ・ナダ氏は現在も役員として日産に残っており、ゴーン氏から名指しで、「重用してやったのに裏切者」と批判されています。
2018年10月頃: 日産社長(当時)の西川氏がゴーンの不正調査状況を始めて知った(といわれている)
カルロス・ゴーン逮捕
2018年11月19日: 夕方、ニュース速報が流れました。東京地検特捜部がカルロス・ゴーンを逮捕したのです。容疑は2010~14年度の4年分についての「報酬隠し」。同時刻、代表取締役グレッグ・ケリーも逮捕されました。
日産は同日に会見。
43%の株を持っているルノーのトップが日産のトップを兼任するということは、あまりにもガバナンス上、1人に権限が集中しすぎることは問題だと。これだけが原因ではないが、一つの誘因だと思います
通常、担当の幹部と出席する会見に一人で臨み、質問にも流ちょうに答えるなど、日産内で事前に準備されていたことが伺える内容でした。
2018年11月20日:逮捕を受け、日産自動車の川口均CSOが総理大臣官邸を訪れ、菅義偉内閣官房長官に謝罪や日仏関係の維持のための協力要請を行った。
2018年11月22日:取締役会においてゴーン氏の処遇が決定します。
- 日産:会長職と代表取締役から解任
- 三菱自動車:会長職と代表取締役から解任
2018年12月10日: 勾留期限となるこの日、特捜部はゴーンを再逮捕した。容疑は一回目の逮捕と同様で今回は2015~2017年度の3年分について。類似の事件についての度重なる逮捕には、世間から批判の声も上がりました。
2018年12月20日:事態は急変します。
ゴーンの釈放を認める
普通は20日間認められることが多い勾留期間を、10日間で打ち切ると裁判所が決定。ゴーン氏は翌日保釈される事になりました。
海外メディアなどから長期勾留についての批判が寄せられたことに裁判所が配慮したことが大きいと思われます。
2018年12月21日:検察は勝負にでます。
ここで逃がすわけにはいかない
なんと特捜部が3度目の逮捕。容疑は特別背任。明らかに勾留延長が目的です。 ただ、容疑が曖昧であり検察も追い詰められていたことが伺えます。
2019年01月11日:東京地検がゴーン被告を特別背任罪で追起訴、ゴーン、ケリー両被告と法人としての日産を金商法違反の罪でも追起訴。
これで起訴後勾留として裁判までの期間の勾留が可能となってしまいました(最大2か月間で1ヵ月月単位で延長可能)
ゴーン反撃・弁護士の変更
2019年2月13日: ゴーン側も動きます。
これまでゴーンの弁護人を務めてきた元検事の弁護士が辞任。代わりに弘中惇一郎氏が就任。ここで最強と言われる弁護団が結成されます。
- 若手随一のエース:
河津博史弁護士 (41) - 無罪請負人:
弘中惇一郎弁護士(73) - 刑事弁護界のレジェンド:
高野隆弁護士(62)
2019年3月5日: 早速、弘中惇一郎効果がでます。東京地方裁判所は保釈を許可する決定をしたのです。検察は準抗告しますが、同日深夜に棄却されました。
保釈条件に実効性がない
東京地検の久木元伸次席検事は異例のコメントを行いました。
2019年3月6日:逮捕から108日目の保釈、保釈保証金は歴代6位の10億円です。
世間の注目が集まる中、一騒動おこします。東京拘置所から出る際にカモフラ―ジュのために作業着姿で変装、しかもスズキの軽ワゴンにのる徹底ぶりでした。
- 「保釈金10億払って、罰ゲーム」
- 「笑ってはいけない拘置所」
- 「作業服のようなジャンパーと帽子・マスクは分かるんだけど、蛍光の安全ベストを付ける理由がよく分からない。」
- 拘置所出るとき、変装させられたゴーンさんが玄関先で大きいワゴン車を一瞬指差すのが可愛らしい。
「え?こっちのワゴン車じゃないの?あっちの小さい軽自動車に乗るの?」 って感じ?
などネットでは散々な言われようでした。
同日、発案者の高野弁護士はブログを更新。
カルロス・ゴーン氏の釈放に際して行われた「変装劇」はすべて私が計画して実行したものです。私の未熟な計画のために彼が生涯をかけて築き上げてきた名声に泥を塗る結果となってしまいました。
と語っています。
2019年4月3日: 保釈後、沈黙を守っていたゴーンは突如としてツイッターのアカウントを開設した。
特捜部が新たな事件での立件を検討している、と報じられた矢先の予告だった。
しかし、会見は実現しませんでした。
2019年4月4日: 4度目の逮捕。容疑はオマーンにある日産の販売代理店への支出をめぐる特別背任容疑。記者会見は幻となり、ゴーン氏の身柄は、再び東京拘置所に戻りました。
同日、かつて同じような境遇であったホリエモンがTwitterで次のように語っています。
ゴーンの中で逃亡計画が動き出したのはこの頃からではないでしょうか。
2019年4月9日:ゴーンの弁護団が逮捕前に撮影したゴーンの映像を公開した
もし、みなさんがこの動画を通じて私のお話をお聞きいただいているのだとすれば、それは私が4月11日に予定していた記者会見を開くことできなかったということになります。.........
映画な様なセリフで始まるビデオが話題になりました。
2019年4月23日: パリで開かれた日仏首脳会談でフランスのエマニュエル・マクロン大統領は安倍総理に対してカルロス・ゴーンを適切に処遇するよう求めました
2019年4月25日: 再度保釈されました。今回は普通のノーネクタイのスーツ姿での保釈です。。検察は次のように批判しています。
明らかに地裁の判断は矛盾しており、『保釈ありき』ではないか。 裁判所は『人質司法』という言葉に完全にひよっている(おじけている)。
2019年9月9日:西川CEOの株価連動報酬の社内ルール違反を問題視され、取締役会で辞任が提案され、西川CEO辞任。
ゴーン逃亡
2019年12月31日:世間は休暇モードの大晦日、「ゴーン氏逃亡」のニュースが飛び込んできました。
カルロス・ゴーンは、プライベートジェットに積まれた楽器のケースに隠れ、まんまと密出国したのでした。
どうやら、プライベートジェットの場合には保安検査(X線検査)の「法的な義務」はなく、機長が実施の必要性を判断する運用のようで、そのチェックの甘さをついたのです。
この逃亡劇は「軍事関連会社が実行し、2,000万ドル(約22億円)以上の費用がかかった」と報じられています。
ゴーンは同日は声明を発表。
私は正義から逃げたわけではありません。不公正と政治的迫害から逃れたのです。私は今ようやくメディアと自由にコミュニケーションできるようになりました。来週から始めることを楽しみにしています 。
飛行機の飛行ルートや時間を確認できるアプリ「Fligntradar24」で、プライベートジェットと思われる飛行機がトルコへと向かい、その後、トルコを経由してレバノンへ飛行機が飛んでいることが確認できます。
YouTube: アプリ「Fligntradar24」 で見れるゴーンの逃亡ルート
日本の裁判所はゴーンを保釈する際に、「海外渡航の禁止」という条件を付けており、ゴーンはこれに違反し当然保釈は取下げとなりましたが、後の祭りです。
2020年1月2日:日本政府は、国際刑事警察機構(ICPO)に対し、レバノン政府にゴーンの身柄を拘束するように要請することを求めました。
2020年1月8日:ゴーン氏が逃亡先のレバノンで記者会見を開き、「私は不正義と政治的迫害から逃れたのである。」とコメント。
自身の追放に西川廣人元社長、川口均元副社長、豊田正和元経済産業審議官らが関わったと主張した。日本政府関係者の名前はレバノン政府に迷惑が掛かるので言及しないとも言っています。
一連の逃亡劇に何して弁護士側は何も知らなかったようです。
本人からは何も相談されていない。報道以上のことは知らない
ゴーン事件の真相
これら事件の経緯と様々なメディアからの情報からゴーン事件の真相に迫ります。
結論から書きますと、ゴーン事件の黒幕は日本政府です。従犯が、日産経営陣、特捜検察となります。
この結論は、次の6つの理由から導き出されます。
1.フランス政府の圧力に対する日本政府の逆襲
1999年から日産とルノーは資本提携をしていますが、2017年にマクロンが大統領になった頃より、経営統合して完全にルノー = フランス政府の支配下に置こうとの動きが見られます。
それまでは(おそらく自分の利益の面からも)統合反対の立場に立っていたゴーン氏でしたが、大統領からゴーン自身の進退を盾に脅されたことで、フランス寄りの動きを見せていました。
2016年より、三菱自動車もルノー連合に加わり、益々フランスに主導権を渡せない状況となっています。
このあたりの経緯については「カルロス・ゴーンの出生から逃亡までの経歴【フランスの日産乗っ取り計画と日本政府の逆襲】」で詳しくまとめていますので割愛します。
つまり、逮捕する事によってフランス寄りとなったゴーン氏を日産の経営から引きはがす事は、日産や三菱自動車(国益)を守りたい日本政府にとってメリットが多かったのです。
2.過剰反応する政府関係者たち
ゴーン氏は2020年1月8日、逃亡先のレバノン・ベイルートでの記者会見で次のように訴えました。
私の逮捕と起訴に政府関係者が関与した
これに政府関係者がすぐさま反応、森まさこ法相は、直後に記者会見を行いました。
潔白というのならば、司法の場で正々堂々と無罪を証明すべき
しかしこれが大失言、通常は有罪を証明されたら刑が下るのが普通で、推定無罪の原則を無視した問題発言として、世間から大バッシング受けました。
しかも森法相は弁護士資格をもつ弁護士出身、よほど慌てていたのかと、うがった考えが浮かんでしまいます。
ゴーン被告の主張は一方的なもので、全く説得力に欠ける
菅義偉官房長官も同日このように発言。さらに、10日の報道で、安部首相は、8日に行った会食で次のように語ったと伝えられました。
日産の中で片付けてもらいたかった……
特定の企業家に対する首相の発言が即時に伝えられるのは非常に異例。政府が関与している事を認めるようなものだと世間がざわつきました。
また、ゴーン逮捕直後の2018年11月20日川口均専務執行役員が首相官邸を訪れ、菅義偉内閣官房長官に謝罪や日仏関係の維持のための協力要請を行っています。
これらの事実を総合すると、この事件に日本政府の関与があったと考えざるを得ません。
3.外国人だけ逮捕
退職金の虚偽記載について、ゴーン氏とその右腕のケリー氏が逮捕されていますが、同じく取締役の西川氏も書類にサインするなど関わっています。
しかし、最高責任者にもかかわらず日本人の西川氏は逮捕されていません。
なぜ、ゴーン氏とケリー氏だけなのか?外国人だけ狙い撃ちにされたと取られても仕方がない処置です。
西川氏だけ不起訴はあり得ないと、検察審査会は処分不服の申し立てを受けて審査をしていましたが、西川廣人前社長の不起訴が覆ることはありませんでした。
4.これだけの大事を日産社員だけでできるのか?
朝日新聞の報道で西川氏はゴーン氏逮捕の1カ月ぐらい前に不正調査のことを知ったとされています。
それ以外の事件に関わったとされる日産幹部は、ハリ・ナダ専務執行役員、豊田正和・社外取締役(もと経産省)、川口均前副社長、今津英敏元監査役、大沼敏明元秘書室長の5名です。。
ゴーン氏によると、この5人は、自分やケリー、西川氏3人の最高幹部が知らないところで、自分の力で、自分の判断で動けるような度胸のあるような人たちではないと主張しています。
何らかの強力な後ろ盾があったはずだと。それが経産省であり政府だと。
「自分たちで動けるような人な度胸のある人ではない」の部分は感覚論ですが、ゴーン逮捕というのは国際問題も絡む大問題であり、この理論は筋が通っています。
5.そもそも逮捕されるような事件ではない
カルロス・ゴーンの容疑は次のような内容になります。
①退職金の虚偽記載(1回目と2回目の逮捕容疑)
2011年3月期から2018年3月期までの役員報酬について、およそ90億円近くを過小報告した、有価証券報告書に記載されていなかったとの容疑です。(金融商品取引法違反)。
②特別背任(3回目と4回目の逮捕容疑)
A.個人的な資産運用のリスクに対して、信用保証をしてもらったお礼に会社のお金で代金を払った(サウジルート)
B.オマーンの販売代理店に支払った報酬がゴーン氏に還流している(オマーンルート)
①については、未払いの報酬を公表しなかっただけで逮捕と無理があります。ゴーン氏によると東大で経済学を専門としてる田中教授も「検察がゴーン被告を逮捕したことは恥ずべきこと」との意見を述べています。
②はグレーですが、いずれにせよ日産内で解決すべき事案との意見も多く、検察がいきなり逮捕するような事案かというと違います。
つまり2つの容疑に共通して言えることは
- 検察が逮捕するような案件ではなく、日産の取締役会で処理や調査・辞任要求などをすればいい内容
- 西川前社長を始め、その他の取締役などの承認を得て、処理された内容もあり、ゴーンとケリーだけが逮捕というのは意味不明
ということなのです。
この無理な特捜検察の逮捕というのは、これまで繰り返されてきた特捜検察の「国策操作」のパターンの一つです。
この点については「ホリエモンが語るゴーン事件【ライブドア事件との類似点と司法制度の闇】」で詳しくまとめていますのでそちらもチェックしてみてください。
では、そのストーリーを描いたのは誰なのでしょうか。
6.なぜ西川氏は逮捕されないのか
1~5の理由では、「なぜ西川氏が逮捕されないか」との疑問が度々出てきます。
これは「ゴーンを犯罪者であると批判している西川氏の理論が正しいなら、西川氏も犯罪者である」との理論が成り立つからです。
この点について「西川氏は司法取引をしているから逮捕されない」と誤解している人が多いと思いまが、司法取引をしたのは、社長室の幹部とハリ・ナダであるとされています。
西川氏は含まれていないのです。弁護士の郷原信郎氏は、「ヤミ司法取引」であると極めて厳しく批判しています。
事件をみていくと西川氏の関連だけ、ものすごくモヤモヤしています。
そして、ゴーン氏のインタビューによると逮捕前、西川氏は窮地に陥っていました。
- 日産の業績悪化が問題になっていて執行役員会で、西川氏は社長としての能力を疑われていた。
- 一方、三菱自動車の業績は良く、益子社長の評価は高かった。
- ルノー、日産、三菱のアライアンス(同盟)チームと西川氏の関係はうまくいっていなかった。
- 経営統合を主張するフランス政府に対して、西川氏は財団とする案を主張してもめていた。ちなみにゴーンは、ホールディングス(持株会社)化を主張。
これらのことから、「検察が危機に瀕していた西川氏に目をつけ裏取引をし、ゴーン社長追放までの役割を担わせた。」と考えられます。
結論:ゴーン事件の黒幕
検察がゴーン追放までのシナリオを西川氏に実行させたとしても、この国際問題にもなりかねないシナリオを検察単独で描いたとは考えられません。
フランスから日産や三菱自動車を守り国益を確保したいという動機がある「日本政府」が関与しているのが濃厚と考えます。
本記事のゴーン事件の真相の結論です。
最後に
いかがでしたでしょうか。結論に納得のいかない方もいるかも知れませんが、一サイトの一つの意見としてご容赦ください。
このゴーン事件はまだ物語の途中です。これから新しい事実や証言などが出る可能があり、目が離せません。
特にゴーン氏は日本政府が関与した証拠を持っているとの話もあります。
日本とフランスの政府を巻き込み、レバノンからカルロス・ゴーンがどんな手を打ってくるのか、今後も注目です。
カルロスゴーン関連記事
日本政府が怪しいのは分かったけど、なんかすっきりしないな。
ゴーンに都合が良すぎるんじゃないの?
そのように思われる方は、別記事から別の視点で事件を見てみてください。
次の記事は、ゴーンの生い立ちからブラジル・アメリカ時代、そして日産復活のヒーローから転落(逮捕・逃亡)までの経歴を時系列でまとめています。
ゴーンの経歴が分かると事件の背景がわかってきますよ。
次の記事では従犯である「特捜検察」の 国策捜査について、ライブドア事件との類似点からまとめています。
また、類似ケースであるホリエモンが逮捕されたライブドア事件を知るとゴーン事件がより見えてきます。
参考資料
本記事作成にあたり次のサイト・本を参考にさせていただきました。
◆書籍:
カルロス・ゴーン 国境、組織、すべての枠を超える生き方
日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年 おすすめ
20年以上自動車業界を取材してきた記者が長年にわたる取材(数十回のゴーンインタビュー、日産の従業員の意見)からゴーンの変貌と日産の歴史についてまとめています。長年取材した記者でないと書けない内容となっており重みがあります。
◆WEBサイト:
刑事裁判を考える:高野隆@ブログ
◆YouTube:
ホリエモンチャンネル:カルロス・ゴーン、行ってらっしゃい!
カルロス・ゴーン被告が記者会見 逮捕に関与した日産関係者の実名公表
- 本カテゴリの記事は基本的に主人公寄りで書いています。
- 極力資料に基づき記載していますが、会話の内容など一部脚色しています。
(おしまい)