誤診で死にかけた話

ALS

2022年1月から数ヶ月、また死にかけました。振り返るとこの出来事にはいくつもの教訓が含まれています。反面教師としてお役立てください。

結論

この話からたくさんの事が学べます。

教訓
  1. ネットの情報で勝手に診断しない
  2. 自分の痛みを信じる
  3. 怪しい時は携帯を近くに置いておく
  4. 本当に死にたくないなら恥を恐れない
  5. 足腰が弱ってきたら不安定な物は運ばない
  6. 息苦しくてもALSが原因とは限らない

誤診で死にかけた話

「なんか息苦しい...」

ALSによる運動神経の低下は、両腕から首そして足へと進んでいました。

そんな中、マスクで歩いている時や朝起きた時など、たまに息苦しさを感じるようになり、テンションがダダ下がっていました。 

症状が呼吸にまで及ぶのであれば、呼吸器をつけるか否かという生死の決断を自分でしなければなりません。

「まさか、 早すぎる・・・」

事故が起きたのは、そんな時でした。

転倒 

出張中のビジネスホテルで一人。 

お湯を沸かすため、ユニットバスでポットに水を入れ、 部屋に戻ろうと大きな段差を降りる。 

着地の瞬間よろけ水が溢れそうに、防ごうと無理な体制をとったところ、後ろ向きに転倒、ポットを大事に抱え受け身が取れないまま背中を便器に強打!

ポットの水は見事に全て溢れ、屈辱と共にしばらく痛みに耐えていました。なかなか痛みが引かない。

数10分後ようやく収まってきたので、ふらつきながらコンビニに向かいます。

結果から言うと、この時、肋骨にひびが入り、肺は片方しぼみ、肺から2リットル出血する大怪我をしていました。

誤診

痛みに耐えながら買い物に行き、食事を済ませ、パソコンで打撲について調査。

打撲は患部が腫れて熱を持ったり、内出血で患部が紫色になっていない限り、夜間の救急診療は不要

打ったところは腫れていないし、紫色にもなっていなかった。

痛みも耐えられなくもない。

つまり、救急車を呼ぶほどの怪我ではない。 

これが大誤診でした。この時、肺が片方しぼんだ上に、血が出続けていたのです。

ナイス判断と判断ミス

風呂に入るのはあきらめ、寝ようとする時になって痛みがひどくなってきます。

嫌な予感がしたので枕元に携帯と照明のリモコンをおいて、激痛に耐えながらベッドに寝転ぶ。

痛みがどんどん増してきて、全然眠れない。 

寝返りを打つと激痛が走ります。

せめて照明を消そうと必死に手を伸ばすと、リモコンはベッドの下に落ちていきました。

諦めて寝ようとしても、定期的にくる痛みの波が眠らせてくれません。

「これは只事じゃない?」そんな思いも頭をよぎりましたが

夜間の救急診療は不要

先ほど調べた結果が頭にあり、踏ん切りがつかない。

大したことないのに救急車呼ぶと恥ずかしいし、大事にしたくないとの思いもある。 

振り返れば、見栄と羞恥心に殺されるところでした。

助けが呼べない 

どんどん増していく痛み。

「今を逃すともう動けなくなる」 

3時間程経った頃、ようやく決断。

ところが、その頃には痛みで枕元のスマホが取れない。

「このまま寝ててもジリ貧だ。」

痛みを無視して強引に体を動かし、なんとかスマホを取る。

喜んだのもつかの間、今度は片手でうまく操作できない。

「画面の上に物を置かないでください」

そんな警告と戦い続ける。

ただでさえ不自由にな手、痛みでいつも以上に言うことを聞きません。

「画面の上に物を置かないでください」

うまくいかない。

このまま動けず、助けも呼べずにゆっくり死んでいく姿が頭に浮かんでくる。

連絡しない限り、待っていても誰か来てくれる可能性はない。

痛みの波がだんだん大きくなってくる。

気絶したら終わりだ。

これまでか。。

覚悟を決め、落とす覚悟で大胆にスマホを操作、ようやく助けを呼べた。

・・・・

町医者でレントゲンを撮ると肺が破れているのが発覚、さらに出血も確認されます。

大きな病院に緊急搬送され、出血を防ぐための緊急手術、輸血、七日間入院という大怪我でした。

家族は病院で手術前に様々な怖い書類へのサインを求められたそうです。

不幸中の幸い 

この事故には一つだけいいニュースがあります。

後日、肺から出血した理由について先生から説明がありました。

私は元々、自然気胸と言う肺が軽く破れ、自然に治る病気を患っていたのです。

自然気胸により癒着部分ができていて、背中を強打した時に破れて出血したのでした。

息苦しいと思っていたのはALSが原因でなく、気胸でした。

手術で破れやすい肺の切り取り、縫合を行ってくれたおかげで、息苦しさはむしろ解消しました!

最後に

今回の件、一つ間違えばどうなってもおかしくありませんでした。

枕元にスマホ置いていなかったら、もう少し助けを呼ぶ判断が遅くなったら、死んでいたかもしれません。

皆様この教訓を是非活かしてください。

教訓
  1. ネットの情報で勝手に診断しない
  2. 自分の痛みを信じる
  3. 怪しい時は携帯を近くに置いておく
  4. 本当に死にたくないなら恥を恐れない
  5. 足腰が弱ってきたら不安定な物は運ばない
  6. 息苦しくてもALSが原因とは限らない

この2ヶ月前に一度死にかけています。

また次の記事では、 ALS の進行に伴い起きた「困りごと」に対する「私なりの対策」をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

現場からは以上です。

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